徳永優子成功秘話
KC Stylist Academyと呼ばれる美容留学が,彼女をヘアメイクやスタイリストとしての方向性を決めた。今まで日本では見えなかった自分の感性を発見し,本場ハリウッドへの前進につながった。
徳永優子の仕事
映画やテレビドラマ撮影,セレブたちのウェディング・スタイリスト,イベントで活躍中。映画ではラスト・サムライの着物衣装を一手に引き受け,そのセンスと手腕が脚光を浴びた。最近死去したマイケル・ジャクソンのロンドン公演に出演するバックダンサーのヘアメイクも手がけるなど,スターたちに関連した仕事をこなす。
ヘアー・メイクアップ・アーティストとして
徳永優子が成功を収めた証は,ハリウッドユニオンの正式加入だろう。これは合衆国が認めた,映画やテレビ関係の技術,芸術,工芸関係者の組合のことで,厳しい審査を通らなければならない。フリーとして相当な実績を積み,テストを経て資格が与えられる。一度この資格を得られると保険や年金,契約の際の最低賃金の保証,ほとんど映画の無料鑑賞権,技術者同士のコミュニケーションの場に招待される。徳永優子はヘアメイクでは初めて加入した日本人。
エミー賞ノミネート作品
米国ABC放送で,高い視聴率を誇るTV番組『Pushing Daisies』 (プッシング デイジー)でのヘアーデザインが評価される。内容はコミカルな捜査ストーリー。あらゆる年齢層に人気があり,アメリカでは知らない人がいないほどの人気番組だ。
エフェクトヘアーデザイン
CG技術とアニメーションが合体した映像は非常に立体的で見るものを引き付ける。それに必要なのが,徳永優子が担当している,エフェクトヘアースタイルと呼ばれる特殊ヘアメイク技法。彼女はこの技術が秀でていたため,前述のユニオンにも短期で加入できた。ユニークな中にも日本の繊細さが織り込まれたスタイルが受けた。アメリカで成功していくには,美容師としての経験年数などではなく,何か飛びぬけた技術が高く評価される。
徳永優子のメッセージ(要約)
『毎日,今日が最後だと思って生きてほしい。好きなことをとことん追求し,継続することが大切。そんなときに悩むこともあるが,それも大切な経験の一つとなっていく。チャンスを捉えるのは自分。あきらめないでほしい。