パニック障害関連書籍


パニック発作とは
ほとんど前触れもなく,この発作は起こります。主な症状としては異常な動悸,息が詰まりそうな窒息感,体のけいれんや震え,腹部が締め付けられるような痛みや不快感,冷や汗や死んでしまうのではないかという恐怖に襲われます。

パニック発作の予期症状

人によっては,自分でコントロールできない場所,例えば長時間降りられない密室である飛行機や電車,高速道路の車内などで起こる場合もあります。これは予期不安といい,乗る前から心配になる場合が多く,悶々としているうちに発作に襲われることがあります。また得意なケースとしては,あまりに忙しい仕事などを片付けて,やっと寝られる時など,張り詰めていた状態ときから,ほっとしたときに発作が起きる場合もあります。

パニック発作の時間や頻度

たいていの発作は10分ほどでピークに達し,30分ほどで収束します。この発作は内科的な疾患ではないため,1時間も長く続くようなことはまずありません。また頻度は人によってまちまちで,その時のコンディションに大きく左右されるといわれています。


パニック発作の対処法

この発作は脳内の神経伝達物質などの異常が引き起こすもののため,体のリズムを整えることが大切です。最も悪いのが睡眠不足です。現代人は何かと忙しいですが,「眠くなくても11時までには寝る」などの心がけが必要です。それに加えて,ストレスとなる状況を避けることです。しかし,仕事を持っている人は仕事そのものや環境を避けることはできないため,無理なことはムリとはっきり言うことや,過剰な人間関係は,その時は感じなくても神経に負担になることがありますので,疎遠にならない程度にほどとぼにしましょう。

パニック発作を引き起こしやすくする状況

コーヒーなどの嗜好品に含まれるカフェインは,パニック発作を引き起こす神経を刺激しやすいといわれています。できるだけ避けるか,飲むとしても少量にしましょう。またカゼをひいているときに発作は確実に起きやすくなり,頻度も上がります。普段の手洗いやうがいを心がけ,カゼ気味にならないように注意しましょう。特に手洗いは,手のひらだけでなく,つめの先までしっかり洗うようにしましょう。また睡眠不足も発作の頻度を高めます。よく休養を取るようにしましょう。

パニック障害・完治に向けて

パニック発作は不安障害の一つである,「パニック障害」という病名がついた病気の主な症状です。これには神経を安定させるセロトニンという物質の不足なども関係しているため,専門家による治療がどうしても必要になります。ほおっておくといつまでも治らないため,早めにメンタルクリニックや心療内科を受診するようにしましょう。適切な治療が最善の対処法です。治療で完治する病気という希望を持ってください。