携帯電話情報



フェムトセル

About Femto Cell
IPhoneなど,様々な形に進化を遂げている携帯電話。その多岐にわたる機能や周辺機器情報を紹介しています。

フェムトセルとは

日本国内で,携帯電波が入らないところは,人家のない山間部などを除いてほぼなくなっている。しかし,エリア内であっても建物の中や地下などは電波が弱く,通話に困難をきたすところがある。このような問題を解消するために開発されたのがフェムトセル(Femtocell)と呼ばれる超小型の基地局です。

小型基地局・フェムトセルの概要

フェムトセルの電波通信範囲は10m半径と小さいものの,厚いコンクリートに阻まれたビル内など,電波状況の悪いところには朗報と言えるシステムです。フェムトセルは機能的に大規模な基地局と変わりがなく,違っているのは電波半径が狭いのと,扱える端末が数台と少ないことぐらいです。システム的には,屋内に設置したフェムトセルと携帯電話が通信し,光回線などの高速ブロードバンド回線を通じてキャリアメーカーのネットワークに接続,通信するようになっています。

フェムトセルの設置には免許が必要

設置や利用には今のところ免許が必要 フェムトセルは機能面では小型であっても通常の基地局と機能や使用する無線周波数帯が同等なため,設置や通信には無線局の許可が必要になります。そのため現在のところ,いくら小型であっても免許を申請できる通信事業者しかフェムトセル運用できません。

小型基地局・フェムトセルのメリット

今まで携帯電話各社は,基地局の設置には大きな費用がかかるため,一つの局でできるだけ広い範囲を網羅するように努めてきました。しかし,都市部では土地代などを考え,小型の基地局を多く作ったほうが利便性が高いことが分かっています。このような理念から生まれたのが,個人や企業が使えるフェムトセルで,屋内無線LANに近い感覚で用いることが可能です。

フェムトセル・今後の見通し

ドコモやau,ソフトバンクなどが,NECなどの製造会社に依頼し,実用化に向けて実機作りの開発を続けているところです。また昨年末から総務省が利用規則の法律改正作業を進めていて,改正後は無線利用の免許がなくても,個人が手軽に使えるようになると考えられています。