江ノ電沿線の主な観光スポット
■鎌倉駅
いわずと知れた古都鎌倉の中心地。源氏ゆかりの鶴ヶ丘八幡宮や人気の商店街，小町通りなどがあります。鎌倉駅まではＪＲ横須賀線で東京から１時間ぐらいです。各方面に路線バスも多く出ています。
■鎌倉高校前駅
ドラマ「太陽と海の教室」は県立鎌倉高校がロケ現場の一つになっていて，目の前の七里ガ浜が撮影に使われています。駅の前が一面海のため，江ノ電の中で最も人気のある駅といわれています。
■長谷駅
鎌倉の大仏がある高徳院に歩いて行くことが出来ます。大仏までの道の両側には甘味処や民芸品の店が並び，外国人旅行者も多いところです。あじさいがきれいな長谷寺も近くにあります。
■江ノ島駅
湘南旅行者の中心的スポットである江ノ島へアクセスする駅。島へは橋を渡っていきます。江ノ島にはたくさんのみやげもの店や食堂があり，特に朝とれたばかりの生しらすを使った「しらす丼」は観光客に人気です。島の頂上には，相模湾を一望できる展望室付きの灯台と植物園があります。島の裏側の岩場へも歩いていくことが出来ます。
■藤沢駅
江ノ電の西の始発駅。駅前のターミナルはデパートが立ち並ぶ商業地域です。江ノ電のホームはデパートの入ってるビルの２階にあります。ＪＲ東海道線や，新宿まで一本で行ける小田急線に乗り換えることが出来ます。
明治時代の江ノ電と江ノ島
江ノ電の特徴
１００年以上の歴史を持つ江ノ電は，開業当時の面影を残している数少ない電車です。各都市にある路面電車よりも車両そのものは列車に近く，２両から４両つないで走っています。路面を走る区間は腰越駅から江ノ島駅までの一区間だけで，そこは車と平行して走るため，電車も交差点の信号で止まります。江ノ島駅近くの変則的な交差点をＳ字に横切るところでは，「電車接近中」という表示と赤いランプが点滅してドライバーに電車接近を知らせます。
江ノ電が民家の軒先をすれすれに通ることも珍しい特色です。見るつもりがなくても家の中の住人の様子が分かってしまうほど近いところを通ります。住居によっては玄関が線路側すぐのところにあり，どこに行くにも線路をまたがないと外出できない家もあるほどです。
走る区間によって様々な風情を楽しめるのも江ノ電が旅行者に人気があるの理由です。極楽寺駅周辺はトンネルを通る山あいにあり，古都鎌倉の深い緑や季節ごとの花々を見ることができます。海沿いの部分は，稲村ガ崎の海の家や七里ガ浜の長い海岸線を通り，腰越のあたりでは小さな漁港も見ることが出来ます。
江ノ電の昔ながらの車両は減ってきていますが，レトロ調の車両が走っていて往年の雰囲気を味わうことが出来ます。新しい車両の運転席はあえて真ん中のままになっていて，昔の面影を残しています。レトロ調であっても空調はしっかり効いていて夏でも涼しく過ごすことが出来ます。
江ノ電フリーパス
「のりおりくん」と呼ばれるフリーバスがあり，一度買うと一日乗り放題になります。運賃は大人５８０円，ことも２９０円で，何度も乗り降りする観光客ならこちらのほうがお得です。しかも「のりおりくん」を持ってると，鎌倉・湘南地区のレストランやショップ，ホテルや水族館の割引サービスが受けられます。「のりおりくん」は全国のＪＴＢでも扱っています。また江ノ電は私鉄各社と同じくパスモとスイカに対応するようになりました。「のりおりくん」は全駅スタンプラリーを楽しみたい方に特におすすめです。
江ノ電全区間 【西から】
藤沢 − 石上 − 柳小路 − 鵠沼 − 湘南海岸公園 − 江ノ島 − 腰越 − 鎌倉高校前 − 七里ガ浜 − 稲村ガ崎 − 極楽寺 − 長谷 − 由比ガ浜 − 鎌倉
●時刻表へのリンク→ 江ノ電時刻表
沿線おすすめグルメ情報
鎌倉駅から北に伸びる小町通りの八幡宮よりにある「キャラウェイ」というカレーショップのよく煮込んだエッグカレーは絶品です。小さなお店のため行列ができていることが多いので余裕をもって行きましょう。
七里ガ浜駅から海岸線沿いに西に歩いたところにある「珊瑚礁」というレストランもおすすめです。ステーキや肉料理などボリュームたっぷりのメニューです。夜は入り口にたいまつが炊かれているので，すぐに分かります。
江ノ島駅から江ノ島大橋を渡って島に入り，左手に少しいったところにしらす専門の「とびっちょ」という和食店があります。ここのしらす丼やかき揚は最高です。近海の新鮮な刺身も食べられるので，とれたての海の幸を堪能できます。