ダビング10関連情報


新規格の解説
ダビング10とは,9回までコピーが可能で10回目はムーブとなる新規格です。今までは1回のコピーもできず,本体にデータを残さないムーブだけとなっていました。

ダビング10導入モデル

シャープや東芝,パナソニックやソニーがダビング10対応の新機種を発売しています。

ダビング10延期で出来なかったこと

2008年の6月まで,地上デジタル放送の番組は,一回HDレコーダーなどに録画すると,一切コピーはできませんでした。許されていた方法は,DVD-Rなどにデータを移し,レコーダー内の元データが消えるムーブという方法です。これはいわゆるコピーというよりもデータの移動でしかありません。録画されたデータは1つしか持てないというコピーワンスという制約のためでした。


ダビング10で可能になったこと

ダビング10の導入により,コピーワンスの制約から解放されることになり,データの移動しかできなかった制限が解除され,9回までコピーが可能,10回目はムーブと言う方式となりました。コピーされたものからさらにコピーしようとするとムーブとなります。これによりHDレコーダーに録画したデジタル番組を,デジタルのまま9回までDVD-Rなどに録画できます。

ダビング10の課題

違法なコピーや解除防止のため,ダビング10ではコピーのコピーはできないようになっています。そのため,レコーダーで録画した番組をDVDにコピーはできても,そのデータをPCで編集して記録するということはできないのです。このようなわけで,自分なりのベスト盤を作ったり,iPodなどに編集したものをコピーすることができないという制約があります。iPodで視聴するには,最初に録画したレコーダーに直接つないでコピーするというダイレクトな方法しか今のところありません。

ダビング10,今後の展望

シャープのAQUOSブルーレイ,東芝VARDIA,パナソニックDIGAなどの売れ筋商品はすでにダビング10対応の機種を発売していて,それ以前の機種も,モデルによってはファームウェアの更新でダビング10に対応させることが可能です。ダビング10は対応機種もそうですが,コピー制御が外されたデジタル放送が開始されることにより可能になった,放送規格でもあります。